モントリオール6日目午後。市場から南東に道を行く。リトル・イタリーと呼ばれる地区からマイル・エンドと呼ばれる地区に向かって歩く。スモールビジネスと思わしき店舗が立ち並んでおり、商業的ではあるものの、商業主義的ではないリラックス感がある。LAで言うとアート・ディストリクト、NYで言うとブルックリンのような感じだろうか。街の中心からすこし離れたところで独自色を放っている。大きな道路が高架で曲がっていくところはスケボーの練習場のようでグラフィティでコンクリ部分が埋め尽くされていた。
また本屋に入ってみる。ここはわりとスタンダードな街の本屋（新刊専門）だと思うけれど、入口すぐに新聞雑誌があり、フランス語のペーパーバックが面見せで並べられている。店の奥には文房具や値引き品ーーTaschenの写真集はちょっと欲しいと思いつつ、こんな重いものを持ち歩くわけにはいかないので断念ーーがある。ちょっとした冷えた飲み物まで売っていた。
アンティークショップがあったので覗いてみる。やはりこの手のものは価格はあってないようなものだ。高いといえば高いが、一点物だと思えば、数百ドルでも出す人はいるだろう。
有名なベーグル屋で明日の朝食用にベーグルを2つ買う。売るための店というよりも、調理場に売るところを付けたという感じで、カウンターがあるのみ。配達用なのだろうか、袋詰にされてプラケースに並べられたベーグルが天井近くまで積み上がっていた。隣のイタリアンのデリに行列ができていたが、次の予定があったので並ぶこともできず、地下鉄の駅に向かう。モントリオールで食べ物屋の前で行列ができているを見たのは2回目だ。
