通りを占拠するように売り物を所狭しと並べられている。店のラインナップも、商品のラインナップもあまり変わらない。野菜、果物、魚、肉。それに、たまにパン屋があるくらい。野菜はキャベツ、カリフラワーのような大物から、ビーツやジャガイモのような根菜類、ホウレンソウ(だろうか?)のような葉物、玉ねぎやニンジン、インゲン、それにナス。果物は柑橘類にいちご、桃や林檎、葡萄、バナナ。イカが黒ずんでいるように見えたが、イカ墨で汚れているだけのようだ。ニワトリ、ターキー(だろううか?)、ウズラ、ウサギなどが生きたまま売られているかと思うと、肉塊が吊るしてあったり、すでに切り分けられた肉になっていたりと、形態はさまざま。魚は丸のまま売られている。
キャベツとカリフラワーがとんでもなく大きい。ドッチボールぐらいの大きさというフレーズを、比喩ではなく、字義的に使えることがあるとは思わなかった。
写真を撮っていると、「俺を写してくれ」と、微動だにせず30秒くらいポーズをとってくれる八百屋の若者がいた。
多くの人が行き交うこの狭い通りに入ってくる車がいる。サイドミラーを折りたたんだり、店員が軒先のものをすこし中に入れたりして、どうにか通り抜けていく。