うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

20140403 UAW 2865 Strike

雇用契約や不当な労働条件に抗議するためUC全体におよぶストライキが打たれた。他のキャンパスでは昨日今日と二日がかりのところもあるが、うちでは今日のみ。とはいえ、どれだけのTAやファカルティーがストに入っているかは不明。見張り役のキャンパスポリスがあちこちに立って監視していることを除けば、キャンパスはまったくいつもどおりで、大多数の学部生は今日ストが打たれていることにすら気づかないままだったと思う。それはさておき、いかにしてこの手のイベントがオーガナイズされているのかについて。中心となるのはユニオンメンバーである。TAもユニオンに入ることができ、ユニオンは大学とのTA雇用契約の交渉だとかキャンパス内におけるさまざまな不平等を是正するために活動している(たとえば最近の案件のひとつに、どのジェンダーも使えるトイレの設置、というのがある)。ユニオンは各キャンパスにそれぞれあり、時折ユニオンメンバーの幹部(というと何か違う気がするが、本当に大きなポスト(たとえば南カリフォルニアの諸支部のトップなど)は選挙で決まるが、小さいもの(書記)などは自薦他薦などでさっくりと決まっているように見受けられる)が集まってさまざまな問題を協議し今後の方針を話し合っている。今回のストの場合、一月くらい前から何度かミーティングがあり(ユニオンメンバーだけではなく興味関心のある人々が自由に参加できる)、そこでプラカードなどを作っている。それでは、当日のプロテストマーチのすべてがあらかじめ決まっているのかというと、そんなことはなく、かなりその場その場でのインプロヴァイズ(即興)的なところがある。道順は決まっているが、誰がどんなコールをかけるのかというような細かな部分は現場でのノリ次第だ。マーチの列もきっちりしているわけではなく、とてもゆるいところがある。もちろん参加者はみな真面目にやっているわけだけれど、どこかお祭り的な盛り上がりや(熱狂とまでいかないにせよ)熱っぽさがあり、日本の行進にありがちな(と個人的には思うのだが)悲壮感やヒステリックさ、変に思いつめた感じだとか抑圧的なお行儀のよさ(ないしはその裏返しである生の攻撃性)はまるでない。

 

f:id:urotado:20190419173418j:plain

f:id:urotado:20190419173429j:plain

f:id:urotado:20190419173423j:plain

f:id:urotado:20190419173412j:plain

f:id:urotado:20190419173421j:plain

f:id:urotado:20190419173415j:plain

f:id:urotado:20190419173426j:plain