うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2023-12-05から1日間の記事一覧

貴族性を内面化する(フェルナンド・ペソア『不穏の書、断章』)

「自分の夢や最も親密な欲望を、王侯貴族として高みから扱うこと……。それらに気づかないような心の繊細さを持つこと。私たちの存在のうちにおいて自分だけではなく、別の者がいることを理解し、私たちが自分の証人であり、それゆえ、自分にたいしてあたかも…

メディアと変換と翻訳(キットラー『書き取りシステム 1800‐1900』)

「皆さんから[私の方法の]正しい理解を引き出すために、とりわけお願いしたいのは、私たちの口というものを、その様々な要素もろともに、言語と総称されるある種の意味豊かな楽音を奏でることができるような、一つの楽器と見なしていただきたい、というこ…

軽蔑の高貴な術(フェルナンド・ペソア『不穏の書、断章』)

「すべてを軽蔑せよ。だがこの軽蔑によって窮屈にならないように。軽蔑によって他人に優るなどと信じるな。軽蔑の高貴な術のすべてはそこにある。」(フェルナンド・ペソア『不穏の書、断章』318頁)

殺しはするが、卑しめることはない(ルクリュ『新普遍地理学』9巻)

La plupart des tribus n'ont jamais eu d'esclaves: c'est un crime pour l'Afghan que de « vendre des hommes »; il les tue, mais ne les avilit pas. (Reclus. Nouvelle géographie universelle. vol. 9, 62) Few of the tribes have ever had any slav…