うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

内側から支配を敗北させる(カトリーヌ・マラブー『抹消された快楽』)

「解放のためには、権力と支配がみずからを覆す転換点を見出すことが不可欠である。自己転覆という考え方は、アナーキストの思考における決定的な考え方のひとつだ。外部から働きかけるだけでは、支配を覆すことはできない。支配の内部には亀裂が走っており、起こりうるべきその崩壊への前触れとなっている。現働態と潜勢力という対に無関心な態度を示すいかなる審級も支配体制を苛立たせ、同時にその内奥のひび割れを暴露する。」(カトリーヌ・マラブー『抹消された快楽』167頁)