2014-06-21 <非知>への自覚的な還流(吉本隆明『最後の親鸞』) 引用 「<知識>にとって最後の課題は、頂きを極め、その頂きに人々を誘って蒙をひらくことではない。頂きを極め、その頂きから世界を見おろすこどでもない。頂きを極め、そのまま寂かに<非知>に向かって着地することができればというのが、おおよそ、どんな種類の<知>にとっても最後の課題である。この「そのまま」というのは、わたしたちには不可能にちかいので、いわば自覚的に<非知>に向かって還流するよりほか仕方ない。」(吉本隆明『最後の親鸞』15頁)