うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

君主制のおける子どもの政治的重要性(グレーバー&ウェングロウ『すべてのはじまり』)

「 . . . 君主制はおそらく、わたしたちが知っている著名な統治制度のなかで、子どもが決定的なプレイヤーとなる唯一のものだろう。というのも、すべては王朝の家系を途絶えさせない君主の能力にかかっているからだ。どのような体制でも死者崇拝はありえる。アメリカ合衆国は、みずから民主主義の輝かしい指針たらんとするが、建国の父たちには聖堂を築き、亡き大統領たちを山肌に彫り入れる。しかし、子どもが、愛と養育の純粋な対象が、政治的に重要となるのは、王国と帝国においてのみである。」(グレーバー&ウェングロウ『すべてのはじまり』416頁)