うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

来るべきエコロジー意識(『フェリックス・ガタリの思想圏』)

「来るべきエコロジー的意識は、空気の汚染、地球温暖化による悪影響、多数の生物種の消滅といったような環境ファクターに取り組むことだけ満足してはなるまい。社会的領域や精神的領域におけるエコロジー的荒廃にも関心をむけなければならないだろう。集団的なメンタリティーや習慣を変えなければ、物質的環境にかかわる<回復>の措置しかとれないだろう……エコゾフィーの建設的な諸価値の周囲に結晶する新しい進歩的な機軸は、精神的貧困や感覚の麻痺――これが資本主義の城塞のなかで根こそぎにされ、見捨てられた人々の主観性にしだいに浸透している――を修復することを最優先の課題とみなさねばならない。」(『フェリックス・ガタリの思想圏』119‐20頁)