うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

音楽の何か存在論的な豊饒さ(『フェリックス・ガタリの思想圏』)

「私は子どものころピアノを習いました。けっこう長い間ピアノを弾いてきて思うのは、私がほかの美的世界に接近したり、ほかの美的世界を参照したりするときに、音楽の世界が大いに役だってきたということです。なぜかというと、結局、音楽の世界というのはもっとも無償的なもので、したがって間主観的な諸関係をもっとラディカルに問題に付すことができるからです。音楽のなかには何か存在論的な豊かさのようなものがあって……」(『フェリックス・ガタリの思想圏』79頁)