うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2021-04-04から1日間の記事一覧

着地がずれる詩の翻訳(古井由吉『詩への小路』)

「訳文もまた、難所にかかれば、跳ばなくてはならない。出来るかぎりは細心に、気合もこめて跳ぶ。しかしどんなに跳越の姿勢と軌道を制御しても、哀しいかな、着地がいずれ、ずれる。少少の誤差がどうかすると、大きな差異となる。もともと、すぐれた詩文は…