うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2020-09-07から1日間の記事一覧

感情のひとり相撲(プルースト『花咲く乙女たちのかげに』)

「誰かを愛しているとき、あまりに大きくなりすぎた愛は、私たちの心のなかには入りきらなくなってしまう。愛は愛する対象のほうへ放射され、相手のある面にぶつかって止まると、出発地点に向かって送り返される。私たち自身の愛情のこうした跳ね返りこそ相…