うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2020-08-18から1日間の記事一覧

不思議な外連味:エーリッヒ・クライバーの客観的で恣意的なモダニズム

エーリッヒ・クライバーの音楽には不思議な外連味がある。クライバーの指揮は、基本的に、見通しのよい構築的なものだ。建築的と形容してみたくなるほどに音楽の構造がクリアに立ち上がる。カミソリのように薄く尖った鋭角的で直線的なニュアンスは、彼がバ…