うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2020-06-27から1日間の記事一覧

ファジーな繊細さ、抒情的な客観性:ジェフリー・テイトの支配なき統治の音楽

ジェフリー・テイトはサインをもらいにいった唯一の指揮者だ。2000年前後の読響とのエルガーだったと思う。正直、演奏会の内容はあまり覚えていないし、そこまで感動した記憶もない。しかし、なぜかテイトは自分にとって気になる指揮者であり続けている。 同…

地方の公立美術館がコレクションするべきもの(はなにか):『美の競演―静岡県美名品展』

地方の公立美術館が所蔵すべき品は何なのだろかと考えてしまう。地元にゆかりのある芸術家、地元を題材にとった作品だけを集めるのは、美術館というよりは郷土館の役割という気がするし、美を郷土愛=主義(パトリオティズム)に帰属させるのは的外れである…