うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2020-06-02から1日間の記事一覧

音にひたることの官能性:層や面によるシルヴァン・カンブルランの音楽

シルヴァン・カンブルランは音楽を層や面において捉える珍しいタイプの指揮者だ。線でも点でもなければ、流れや色彩でもない。パートの音をひとつの帯にまとめあげ、それを地層のように積み重ねていく。 だからカンブルランの作り出す音楽はとこか響きが丸い…