うろたどな

"These fragments I have shored against my ruins."

2019-06-07から1日間の記事一覧

寛容のなかでも譲れない一線:ダグラス・マレー『西洋の自死――移民・アイデンティティ・イスラム』(東洋経済、2018)

人種差別的と思われたくないから人種差別主義者をも受け入れるという倒錯 ミシェル・ウエルベックが『服従』で描き出した問題は、ダグラス・マレーにしてみれば、ヨーロッパの自死の核心にあるものらしい。「左右両方のエリート政治家たちが「人種差別主義者…